接心前夜
路線バスを降りて、山道をいざ。
歩き始めて3分。
け、結構しんどいな!とすでに心細い。
と言いながらも、農家の方に出会ったら「こんにちはー!暑いですねー!」なんてご挨拶しながら歩きます。
ここからだんだん坂道が険しくなる。
もう心折れる。
相当登ったよ!やっほー!
この道、登ったんだよ。すごいね!
もうヘトヘトだから、写真がうまく撮れない。
しばらく行くと、ぱあっと鮮やかな青が目に飛び込んできました。
紫陽花で、やっとお寺さんの敷地内に入ったことがわかります。
汗をかきかき、山道をふぇぇと心折れながらも登ってきたかいがありました。
真っ青でキレイ。咲き乱れるとはまさにこのこと。
イノシシとの格闘もなく、途中休憩しつつなんとか1時間かけて、無事に上山できました。
と思ったら、犬がいる!!まさかの野犬??
正体は、
飼い犬のまやちゃんでした。
久しぶりにお犬さまとたわむれる。癒される。
着いたらすぐにお風呂に入らせていただき、
山道1時間歩いた汗を流しました。
汗でびっしょりのTシャツも洗うことができました。あー、よかった。
そして、薬石。
冷やし中華。そして、今回はそんなに急がなくてもよかった。単純に嬉しかった。
ただ、食べ方を忘れていて、????。見よう見まね。
わからないのが当たり前だから、誰も気にしてないし、わたしも気にしない。
薬石が終わったら、後片付けをして、お勉強会。
堂長さんの接心前のお話です。
自力本願と他力本願についてでした。いただいたテキストを改めて読み込んで、よくよく考えることにする。
普段、俗世間にまみれているわたしは、お金を払わないと聴けない堂長さんのお話は貴重なもの。
ふと不思議に思ったことがひとつ。
全編日本語でのお話。日本語がわからない雲水さんもいる。その方達は、理解したのかしらん。
そこで。話す言葉って重要だなと感じ入る。英会話教室に2年通っていても普通に話せないわたし。雲水さんに英語で話しかけても通じないから、英会話教室の先生の日本人が話す英語の理解力が凄まじいんだろうと、仏教とはまったく関係のない感想をもつ。かなしい
そのあと、顔がちっちゃくて、プリズンブレイク主演のウェントワース・ミラーさんを細く柔らかくした雰囲気の日本語が達者な方に、接心のご指導をいただく。
ここに集う人たちは、生きることの意味や意義を探してるんだなぁとしみじみした初日。
きっとわたしもそうなんだろう。そして、いつまで生きることについて考えていくんだろう。そして、答えはあるのか。
たぶん。おそらく。ない。だろう。
それでも坐禅を通して、心の底から腑に落ちたり、なにかわかったりするのかな。不安もよぎる。
21時に寝床に入りましたが、案の定眠くない……。明日から坐禅三昧。果たしてできるのか。
つづく。