仏教ねえさんの灯点し頃の骨休め

仏教について、少しずつお勉強したことを記録していこうと思って始めたブログです。ひよっこコラムニストです。

憧れの安泰寺へ4泊5日のヨーガリトリートへ。〜2日目

みなさまごきげんよう。

仏教ねえさんだよ。

 

初日はこちら。

buddhistwoman.hatenablog.com

 

3時45分 起床

雲水さんが鈴を鳴らしながら、けたたましく走る音にびっくりして起床。

まだ外は暗い。

 

夜は寝苦しく、虫もまとわりつくしで、なかなか寝つけず。

90分おきに目覚めては寝るの繰り返し。

こんなに寝れないことがあるのかと驚き。

若い頃はどんな環境でもへっちゃらで寝ていられたのに。

歳とったのかな……。ツライ……

 

とはいえ、短くとも生活すると決めて、はるばるやってきました。

虫はいて当たり前。

エアコンがなければ暑くて当たり前。

この当たり前の環境をどう快適に過ごすか、知恵を絞ればいいだけのこと。

むん!と気を取り直す。

 

4〜6時 ヨーガ

ささっと身支度をし、4時から6時までみっちり2時間ヨーガのレッスン。

ヨーガ中に、すこしずつ外が白んできて、虫たちも起き出してきます。

 

ヨーガの先生は、笑顔がキュートで美しいエリコ先生。

ヨーガの先生は美しい方が多いですね。

スタイルもいいし。うらやましい。

 

マントラを唱え、太陽礼拝など多くのポーズを見よう見まね。

一番得意なポーズは、シャバーサナ。(わかる人にはわかる)

 

仏教ねえさん、体が硬いのです。特に股関節。

フラフラしながら、必死に体を動かす。

できないながらもがんばります。

じんわりと汗が出る。なかなかハード。

 

唯一する運動がヨガなのです。それもごくたまに。

数年前にビクラムヨガをやっていましたが、

レッスン中に気分が悪くなり、それ以降ピタリとやめてしまいました。

日常生活がいかに不健康かを思い知る。

 

6〜7時30分 坐禅

ヨーガのあとは、坐禅。

坐禅40分、経行(きんひん)10分、再度坐禅40分。

坐禅中は、眠くてふらふら。

普段夜にする坐禅とはまったく違う。なにも考えられない。

なぜなら、

 

眠い。

とにかく眠い。

 

一泊坐禅会の時も眠いことはあったけれども、

ここまで眠い坐禅は初体験。

 

やり慣れないことばかりの連続と緊張があったからなのか。

身体がシャットダウン、いえ強制終了を望んでいるかのよう。

なにも考えられないのはいいことなのか。いやよくない。

ただ、寝ているだけなのだから。

考え込む。

 

8〜9時 朝食・そうじ

恐怖の食事。

 

お作法が夜とは違うとの説明が前日にあったため、

内心ビクつきながら指定された場所に着座。

 

合掌をし、なにかを唱え(お経なのか?)、食事開始。

周りの様子を伺いながら、急いで箸を使う。

みんながどう食べているのか観察する余裕はこの時はまだない。

とにかく急いで食べるが、それでもみんなよりは遅い。

 

無方さんと雲水さんたちは、自分たちの食器を持っていて、

食器の扱いが特殊な模様。

リトリート参加者は一般的なものを使う。

朝食後はお茶を注がずに、食器をお漬物で拭くのみ。

この違いが起こるのはなぜなんだろう。

 

道元禅師の典座教訓に書いてあるのかな。とふと思う。

また調べてみよう。

典座教訓・赴粥飯法 (講談社学術文庫)

典座教訓・赴粥飯法 (講談社学術文庫)

 

 

おそうじは、廊下のほうきがけと雑巾がけ。

こんなおそうじは久しぶり。

 

しかしながら、掃除機が欲しかった。

そうすれば、ふすまの間にはさまってなかなか取れない綿埃や

サッシに落ちているたくさんの虫の死骸がなくなるのに(笑)

しかし、見て見ぬふりを決め込む。

もしかしたら、あえて置いているのかもしれないし(笑)

それでも、もし次に来る機会があれば、

ハンドクリーナーとコロコロとスキマブラシは必須だな。

キレイにしたいわーとうずうず。

 

9〜10時 お茶会

茶道の先生がいらっしゃるということで、

お抹茶を点てていただきました。

 

お作法を教えてもらい、お抹茶をいただく。

茶道には特に興味がなく、これまで意識もしたことがないもの。

一挙手一投足の無駄を省き、すべてが計算されているそう。

 

ド素人の仏教ねえさんには、

なにが無駄でなにを計算しているのかさっぱりわからなかったけれど、

茶道を知れば、合点がいくものなのでしょう。

 

参加者でコスタリカ出身、在日10年、茶道歴ありの女性いわく、

「茶道は日本の伝統文化のすべてが入っている」

とのこと。

日本人より日本を知っている。

興味があって日本に来るのだから、

日本文化を知りたいと思うのは自然なこととはいえ、

実行力と行動力が備わっていて、聡明すぎる!

見習わねば。

 

仏教ねえさん自身、それなりに日本を知っていたつもりでしたが、

己の世界の狭さを痛感。

世界は広く、日本も広い。

 

10〜12時 自由時間

お洗濯や境内のお散歩をして過ごす。

少しお昼寝も。眠いし。

女性の雲水さんがケーキを焼いてくれていました。

 

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とってもおいしい。

 

またかき氷も作っていただきました。久しぶりすぎる。

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12〜14時 茶道のお稽古

お稽古をつけてもらいます。

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人が教えてもらっているところを凝視し、

自分がしているようにイメージを。

実際やってみると、とてもむずかしい。

まず手順の意味がわからない。

 

なぜこういう手がよいのか、なぜこの順番なのか、

なぜこれが無駄を省いていることになるのか。

「なぜ」がたくさん。

意味を考えること自体が無意味なのかもしれない。

 

 

14〜15時 自由時間

お散歩。

 

小さなカエル。

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田んぼが広がっています。

安泰寺の田んぼ。

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15〜16時 薬石

修行のごはんではなく、流しそうめん

単純にうれしい。

苦しいごはんではない。

 

山に生えている竹を割って、作ってくださっていました。

しそジュースも甘くてとっても飲みやすい。

 

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都会はなにもしなくても、お金さえあればなんでも揃う。

けれど、山でもなんでも揃う。

もちろんそれなりの手間をかけなくてはなりませんし、

都会のものを利用することも必要ですが、

工夫次第でなんでもできるんだなと、さまざまな知恵を見る。

 

キッズたちがはしゃぐ姿も新鮮。

のんびりした時間。

 

16〜18時 自由時間

入浴し、お散歩とかしていたような気がする。 

 

18〜20時 インド哲学を生かす講座

ヨーガの先生から、インド哲学についてのレクチャー。

思考はすべて現実化する。

という言葉が出てきました。

ナポレオン・ヒルの名著と同じ。

 

【携帯版】思考は現実化する

【携帯版】思考は現実化する

 

 

インド哲学からきているのかなぁと思う。

 

精神世界のことを、プルシャ。

物質世界のことを、プラクリティ。

サンスクリット語では言うそうです。

 

プルシャは、頭でっかち。

プラクリティは、現実的。

ということでしょうか。

ちょっと記憶が曖昧。

 

伊藤武氏のご本にあるそうなので、詳しく知りたいところ。調べよう。

 

 

21時 就寝

20時40分には寝床へ。

こんなに早く寝るなんて普段では考えられない。

とにかく眠い。

 

 

つづく。