仏教ねえさんの灯点し頃の骨休め

仏教について、少しずつお勉強したことを記録していこうと思って始めたブログです。ひよっこコラムニストです。

きゅうりのような弟子?~ネルケ無方師のお話を聴いてきた

みなさまごきげんよう。

仏教ねえさんだよ。

 

ドイツ人禅僧、ネルケ無方師。

安泰寺 – ネルケ無方 男前。

 

お話を聞きに行くのは、今回で3回目。

前回うかがったときの聴講生は10人にも満たなかったのに、

今回は100人近くの聴講生が。ずいぶんと出世なさいました。

喜ばしいことです。めでたいです。

 

仏教ねえさん、ずっと注目していた禅僧さんです。

理由は、ネルケ師がドイツ人であり、元クリスチャンであること。

日本人がキリスト教を信仰することと同じのため、

ドイツ人であることはさほど大きなことではないと思うのです。

一番気になるのは、キリスト教徒だったのに、禅僧になったこと。

 

 

日本人は無宗教といわれています。

宗教は信じていないと感じている人が多いかもしれません。

しかし、日本の生活習慣の中に、仏教はしっかりと根付き浸透しています。

仏教用語を現代の言葉として、気づかないで話しています。

お仏壇に手を合わせますし、お葬式は仏式が多数。

これで無宗教と主張するのはいかがなものか。

仏教ねえさん、疑問です。そこで、考えました。

 

大勢の方が「無宗教」という宗教を信仰しているのだな。

その方が、神社で神頼みできるし、お寺でお葬式もできるし、

教会で結婚式まであげられる。

さまざまなライフステージを経験する中で

どの宗教のスタイルにしようかと選択できることが、

「無宗教」教の醍醐味なんだな。と理解しています。(ちょっとだけ冗談ですけど)

 

そんな日本でなぜ、禅僧になったのか。

タイやスリランカなどの上座部仏教でも修行ができます。

自分を見つめるためなら、坐禅にこだわる必要はないのです。

瞑想でもよいはず。

しかも曹洞宗です。仏教ねえさんの宗派です。(関係ない)

単純に親日だから。というわけでもないと思うのです。

 

お話について 

それでも日本で禅僧になった、ネルケ無方師。

その生い立ちと今の生活を聞きました。

以前うかがった時の話とラインは同じ。

ところが、話し方がとってもスムーズに。

じょ、上手になってる!!

上から目線になってしまいました・・・・・・。

 

今ではたくさんの著書を出版されており、

お話する機会がとても増えたのだと思います。

そして、多くの論点を世に送り出しているため、

注目される機会も多々あるのだと思います。

 

 

一番気になった言葉

きゅうりのような弟子になりなさい。

 

三つの野菜(とまと・かぼちゃ・きゅうり)に例えていらっしゃいました。

 

とまとは、支柱に沿ってツルがのびないため、

ヒモでくくって、道を示してあげないといけない。

→日本人的 

f:id:terasophy:20160614002734j:image

 

かぼちゃは、どんどんツルをのばす。

他のかぼちゃとある程度感覚を空けないと、他のかぼちゃの成長を妨げるそうです。

→欧米人的

f:id:terasophy:20160614003419j:image 

 

きゅうりは、水を絶やさず面倒をみれば、支柱に沿ってツルがまっすぐのび、

適宜摘心を行っているとまっすぐ育つそうです。

→良き弟子!

 f:id:terasophy:20160614002824j:image

 

微妙なニュアンスが違っているかもしれませんが、大雑把にはこういうこと。

 

きゅうりのような弟子とは、「道は示すから、あとは自分で考えよ」

ということなのでしょう。

 

キリスト教仏教の比較  

仏教ねえさんが考えるネルケ師の一番の強みは、

キリスト教仏教の比較」に尽きると思うのです。

だから、このお話が一番聞きたかった。

けれども、今回はネルケ師の人生を語るお話でした。ちょっと残念。

とはいえ、多少の話はありました。

 

どの分野でも比較することは大事です。

それは、相手の立場を考えることにもつながっていくと

仏教ねえさん、思っています。

 

最近こんな著書を出版されています。

仏教ねえさん、今読んでいます。かなり読み応えのあるご本。

キリスト教についてもう少し知識があればもっと早く読めそう。

 

お話の最後は。

ただ坐る。

私が坐禅をする。

坐禅が私をする。

とにかく坐禅。いつでも坐禅。

仏教ねえさんも、坐禅をし続けます。

 

 

まとめ 

仏教ブームといわれて久しく。

仏教ねえさん自身はそのブームに乗っているつもりはまったくないのですが、

今日の聴講生の増加を思うと、

どうやらブームに一役かっているのかなと、客観的に思います。

 

ネルケ無法師が住職をしている安泰寺。

兵庫県にあり、鳥取県との県境の山奥、やすやすとは登れない修行寺。

修行に行きたいと願ってはみたものの、3年以上お寺にいることが前提。

現代を生きる仏教ねえさんにはできません。

何を隠そう、か細き腕、か弱き乙女であるのに一家の大黒柱。

稼がないと路頭に迷う家族がいます。とほほ。

 

著書を読むこと、たまの講演会でお話を聞くことで、

お勉強させていただきます。

 

ところがですね。

今年、夏の合宿があることをこの度知りました。

ヨガと禅の合宿です。

思い切っていくことにしました。4泊5日くらいならなんとでもなる!

念願の安泰寺です。たのしみ。

 

仏教ねえさんより。

 

 

 ネルケ師の著書で、仏教ねえさんが好きな本です。ぜひ。